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お金のむこうに人がいる 元ゴールドマン・サックス金利トレーダーが書いた 予備知識のいらない経済新入門
- Narrado por: 兼政 郁人
- Duração: 5 horas e 1 minuto
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Sinopse
本タイトルには付属資料・PDFが用意されています。ご購入後、デスクトップのライブラリー、またはアプリ上の「目次」でご確認ください。(アプリバージョン:Android 2.40以上、iOS 3.11以上)
お金を取っ払って「人」を見れば、とたんに経済はシンプルになる。
誰が働いて、誰が幸せになるのか?
専門用語も計算式も出てこない、誰でも最後まで読み通せる「やさしい経済の入門書」です。
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メディアで"エコノミスト"の言ってることがワケわからない、と思ったことはありませんか。
僕はいつもそうです。そういう人が、自分で経済を考えられる本です。
——小島武仁(経済学者・東京大学教授)
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ゴールドマン・サックスという会社で働くことになって、経済について考えるようになった。
そこでは、日本政府の借金である日本国債などを扱う金利トレーディングという仕事をしてきた。
取引相手は、銀行や保険会社などの金融機関や、世界中のヘッジファンドだった。一度の取引量は数百億円から数千億円におよんだ。
このトレーディングの仕事では、経済を見誤ることは命取りになる。
16年間そういう仕事をしながら、「お金」のことをとことん考えてきた。
自分の頭で考えるときに経済の「専門用語」は必要なかった。
専門家が専門用語を使うのは、相手をごまかそうとするときだ。自分をごまかしながら考える人はいない。
経済の話が難しく感じるのは、決してあなたのせいではない。
専門用語を使わなければ、誰もが同じスタートラインに立って考えることができる。
だからこの本では専門用語や難しい数式を一切使っていない。
出てくる数式は、足し算と引き算くらいだ。
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「僕たちの暮らす社会は、一人ひとりが支え合っている」
資本主義のど真ん中にいた僕がこんな話を始めたら、
あなたは眉をひそめて、僕の腹の内を探るかもしれない。
きれいごとを並べて、自分をダマそうと何かを企んでいるのではないかと。
でも、道徳の話をしているのではない。
これは経済の話だ。
資本主義ど真ん中の会社で働いてみて僕は確信した。
経済は、お金ではなく人を中心に考えないといけない。
純粋に経済を突き詰めて考えたときに見えてきたのは、
お金ではなく「人」だった。
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本書の最後では、ある「謎」を一緒に考えてもらいたい。
この謎は答えがまだ見つかっていない。僕がこの本を書いた動機がそこにある。
なるべく多くの人にその謎を考えてほしいと思っている。
そして、あなたにこう感じてもらいたいと思って、僕はこの本を書いた。
「経済の問題は、専門家だけに任せるものではない。
自分も考えよう。そのほうが未来の社会はずっと良くなる」と。