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忠臣蔵

De: 菊池 寛
Narrado por: パンローリング
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Sinopse

こどものための聴く絵本シリーズ



自己犠牲をいとわず、仇討ちを果たす忠義と意地の物語



本作品は文豪・菊池寛が編集し直した原稿がベースになっています。この作品の題材になった赤穂事件は、江戸時代中期の元禄14年3月14日、江戸城殿中の松之大廊下で赤穂藩藩主・浅野長矩(内匠頭)が高家肝煎・吉良義央(上野介)に刃傷に及んだことがきっかけとなって起こりました。史実をもとに浄瑠璃・歌舞伎で作品が創られていき、その集大成とも呼ばれる「仮名手本忠臣蔵」は、客が不入りでもこの演目が出れば当たるというほどの人気だったそうです。



●あらすじ

元禄14年の三月のこと。江戸城にあった松の廊下で、赤穂藩主浅野内匠頭が江戸幕府の家臣、吉良上野介を刃で切り付け、重症を負わせた。調査の結果、加害者の浅野内匠頭が切腹となった一方で、吉良上野介に対して処分が下されなかった。当時は、事件の加害者と被害者は共に処分がある「喧嘩両成敗」という決まりがあり、本来であれば吉良側にも処分が下るはずだったが、処分が下ったのは浅野側のみであった。浅野内匠頭は即日切腹となっただけではなく、治めていた藩はお取り潰し、藩士は失業し浪人となった。その結果を不服とする赤穂藩の家老・大石内蔵助をはじめとする赤穂浪士47名は、藩主の無念を晴らすべく赤穂藩お取り潰しの撤回運動を行うが叶わず、赤穂浪士たちは主君の仇討ちのため、吉良上野介を討ち取ることを決めた。



菊池寛(きくち かん)

小説家、劇作家。香川県高松市に生まれる。第一高等学校文科の同級には芥川龍之介、久米正雄、山本有三らがいた。京都帝国大学英文科に在学中の大正3年、前記友人たちの同人誌『新思潮』に参加して、イギリス、アイルランドの戯曲に学んだ一幕物『屋上の狂人』『海の勇者』(ともに1916)、『父帰る』(1917)を発表した。卒業後は、時事新報社に入社し小説を発表、『無名作家の日記』『忠直卿行状記』(ともに1918)によって新進作家としての地位を確立、ついで『恩讐の彼方に』『藤十郎の恋』(ともに1919)など、現実主義の立場からの明快なテーマ小説を発表して世評を得た。主な代表作としては、ドラマ・映画等の原作として知られる大衆小説『真珠夫人』、戯曲『義民甚兵衛』(1923)、『時の氏神』(1924)、通俗小説に『火華』(1922)、『第二の接吻』(1925)などがある。大正12年には雑誌『文芸春秋』を創刊、出版社の経営に成功するほか、文芸家協会の設立、芥川賞・直木賞・菊池寛賞の設定、大映社長として映画事業への参画など多方面に活躍、「文壇の大御所」とよばれた。
(c)2017 Pan Rolling

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